業績を上げる経営者に共通の考え方

経営 事上磨練, 経営・マネジメント

 

 

シナプスイノベーション代表取締役の藤本です。

先般、私の尊敬するオーナー社長とお話させていただいた際に、その方の「仕事を成功させる法則」をお聞きしました。

  1. 強く思いをこめる
  2. 達成期限を決める
  3. 決してあきらめない

の3つです。

強く思いをこめる

この言葉を伺い、私は松下幸之助氏の「ダム式経営」のエピソードを思い出しました。

 

氏はとある講演会で、常に一定の水をたたえているダムのように、企業もどんな不測の事態にも対処できるよう、資金や人材を蓄えておかねばならない、と話しました。

講演後の質疑応答の場で、ある聴衆が、「どうすれば、あなたのおっしゃるようなダム式経営ができるのですか?」との質問を投げかけました。

すると氏は、「ダムを作ろう、と思うことです」と答えました。

多くの経営者が落胆する中、京セラの創業者である稲森和夫氏は、この言葉に非常に納得されたといいます。

 

あまりにも有名なエピソードですが、まさに強く思いをこめると同じ考え方です。

 

達成期限を決める

こちらは当たり前すぎるほど当たり前のことです。

何かするときには必ず期限を定めるようにと、皆さん若いころから言われ続けていることでしょう。
しかし実績を残せない経営者の多くは、この基本ができていないのです。

 

決してあきらめない

決してあきらめないというのも、成功の法則として多くの方が挙げる言葉です。
ただし本当に結果を出すためには、「何を」あきらめないかを整理する必要があると思います。

 

選択と集中という、ビジネスの定石があります。
主に、多角的な経営をしている企業が特に自社の得意とする分野にリソースを集中し、コアでない分野を縮小することを指します。

 

経営においてはさらに広い意味で、何かを成すために何かを捨てる、あきらめるという場面が多々存在します。
このとき、捨てるのが目的達成のための「手段」であれば問題はありません。
むしろ不適切な手段にこだわっていると、大きな失敗につながりかねません。
しかし、達成すべき「目的」をあきらめてしまっては、企業は羅針盤を失うことになります。

手段は時に捨てるべきこともあるけれど、目的はあきらめてはならないというのが、決してあきらめないという言葉の本質ではないでしょうか。

 

最後に・・・

私はすべてのビジネスパーソンに、この3つの法則を心がけていただきたいと思います。
ときには自分の成功と失敗を振り返り、どこがこの法則に適していたのか、あるいは外れていたのかと自問自答してください。

自身や自社の活動だけではなく、経営史を題材に検証するのもよいでしょう。

 

あたりまえの考えばかりだと感じた方もいるかもしれません。
しかしそれは、実績ある方の言葉には、共通不変の真理があるからなのです。

あたりまえのことを、あなたは実践できていますか?

 

 

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代表取締役社長 藤本繁夫 
この記事を書いた人

藤本 繁夫

株式会社シナプスイノベーションの社長をしています。
時空を超え、国境を超え、業界の常識を超え、びっくりポン!なアイデアを発信します。

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