【導入事例】クリモトロジスティクス様
20年以上使い続けられるフルスクラッチシステムを構築
20年以上使い続けられるフルスクラッチシステムを構築
クリモトロジスティクス株式会社様は、大阪・堺市に本社をかまえる老舗物流企業です。
運送されているのは、主に親会社・栗本鐵工所様が製造する水道管やガス管、バルブ、プレス機や粉砕・混合機などの製品。全国の物流拠点および提携パートナーのネットワークを活かし、日本中のお客様に製品を運送されています。
同社は約20年前、紙の伝票のやりとりが中心だった業務を見直し、新たに物流管理システムを導入しました。シナプスイノベーションがオーダーメイド開発したシステムです。そして導入から今までの約20年間、そのシステムは修正・バージョンアップを繰り返しながらずっと使われ続けています。
導入前の課題
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導入後の効果
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インタビュー
取締役 物流部長 伊藤 善郎様
「シナプスイノベーションさんは、すごいと思いますよ。うちの要望によく応えてシステムをつくってくれました。(シナプスイノベーションの)藤本社長もよくがんばってくれた。当時はまだ社長じゃなかったんですが……」
と、プロジェクトの思い出話をされるのは、同社の取締役 物流部長の伊藤 善郎様。
この日、シナプスイノベーションの営業が担当の引き継ぎのためあいさつに行く、と記者が聞きつけ、それに便乗して伊藤様にインタビューを行うことになりました。
伊藤様によると、約20年前、社長様の交代を機に、自社の現状分析、課題・解決策の整理を行われたそうです。
「まず、システム化して解決できる課題と、できない課題を整理しました。それから、システム化の方針をまとめるために、当時のうちの社長の知り合いの、あるシステム会社(以後、A社)に声をかけました。ちなみに……システム化の方針をまとめるところまでは無償で」
さすがナニワの商人です。
当初、プロジェクトメンバーの方々が夏休み返上でホテルに缶詰めになりながら資料をまとめたこともあったそうです。
・・・
方針がまとまり、システムの設計・開発が始まったタイミングで、シナプスイノベーションに加わりました。実はA社とシナプスイノベーションはシステム開発のパートナーとしてつながりがあったのです。
(現在はシナプスイノベーションが直接システムの保守・改修対応をさせていただいています)
そして、当時開発マネージャーだった(現在シナプスイノベーション代表取締役)藤本を中心にプロジェクトは進んでゆき、システムは構築されていきました。
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「藤本さんはすごく柔軟に対応してくれました」と懐かしそうに語る伊藤様
時は経ち、現在。
クリモトロジスティクス様のある社員の一日は、「配車ワッペン」の確認から始まります。
「配車ワッペン」。
それは、日ごとの配車状況を一目で確認できる電子ダッシュボードです。ワッペンといわれる電子伝票に、配送業者や配送物についての様々な情報が書かれています。それを画面上でペタペタ付け外しして、配送スケジュールを設定・一覧することができます。物流システムの中核となるいわゆる「配車管理」機能です。
通称「配車ワッペン」の画面
「もともとは配車ワッペンは、鐵工所さん(栗本鐵工所様)から発注伝票をもらってきて、小さい紙に書き写して、壁のラックに挿して管理してたんです。色ペンで色分けして運ぶ鉄管の種類を区別したりして……。そりゃあまぁ、当時の社長から見ると非合理的だったんですよね」
それが今は、パソコンでパチパチ、ペタペタとするだけで済み、非常に効率的になったそうです。
さらに、栗本鐵工所様の会計システムと直結していて、「月末で締めて、翌月の3営業日くらいまでには、月次の売上高の一覧表が出る」とのこと。
「次年度には、一部の人間しか使いこなせていない機能をもっと活用したり、管理系の帳票を追加して、まだある無駄な手作業をもっと減らしたい」と伊藤様は語ります。
シナプスイノベーションはこれからもクリモトロジスティクス様のシステムをより良くしていくことで、同社のさらなる業務効率化を支援します。
伊藤様、インタビューを快くお受けくださり、まことにありがとうございました。
会社概要
■名称:クリモトロジスティクス株式会社 ■設立:1960年3月 ■所在地:大阪府堺市西区石津西町15番地1 ■事業内容:鋳鉄管他の運送業務 ■従業員数:23名(平成27年12月末現在) ■URL:http://www.kurimoto.co.jp/kurimotologistics/ |