IT業界というこまった業界(前編)

「IT業界ってどんな業界だと思う?」

最近、人事部の採用活動のヘルプをすることがあり、
学生たちに上記の問いかけをしてみました。

するとたいがいこんな返事が返ってきます。

・3K(暗い、きつい、帰れない)
・パソコンを使ってなにかしてる。なにをしてるかはよくわからない。
・あんまり興味ない

……なんと、ビル・ゲイツもびっくりのマイナスイメージです。

採用活動は大ピンチです。

まぁ、私も学生のときはぶっちゃけIT業界ってそんなイメージでしたが。

 

それはさておき、彼らをなんとかこちら(IT業界)に振り向かせなくてはなりません。
(他部署をヘルプするときも手を抜かない、それが長井クオリティ。)

そんなとき、私はまず学生たちにこんな話をします。

「なるほど。IT業界というのは、たしかにかたちのないものをつくるぼんやりとした仕事で、よくわかんないよね。

でも、実は世の中で大切なものって、実は、目に見えるものより、むしろ目に見えないものだと僕は思います。
ほら、「モノより思い出」とかよく言うじゃないですか。

で、IT業界の仕事は、たとえば、はたらく人がはたらきやすくなるような仕組みをつくったり、お客様のお仕事のムダを見きわめて取り除くようなことです。

ITって、そのための道具に過ぎないんですよ。

で、それを使って、お客さんの「仕事の効率」とか、「職場の雰囲気」とか“かたちのないもの”を良くしていく仕事は、実はとてもやりがいがあるんですよ」

すると、わりと学生たちは、ふんふんなるほど、と聞いてくれます。

 

「でもたしかに、IT業界には暗い面もあります」

話には続きがあります。

「安売り競争にまきこまれたり、業界の常識にとらわれて実は“他業界では非常識”なことをしていることもあります。
業界の悪しき常識の最たるものは、たとえば……」

・・・

長くなってしまうので、続きは次回書かせていただきます。