まふゆさんと体調管理 ①対応篇
目が覚めたら、熱が38度まで上がっていた。
あぶない病気ではないだろうということはほぼ確認できている。
朝ごはんをたべて、おでこに冷却シートを貼って寝ることにした。
冷凍うどんをあっためて、わかめと卵をのせて、しょうゆをかけてずりずりすする。
近所はどこも冷却シートが品薄で、手に入ったのは子ども用の小さいやつだったんだけれど、意外とおでこのサイズにぴったりだった。
汗でしめったパジャマを洗濯かごに入れて、着替えて、布団にもぐりこんだ。
熱が出はじめたのは昨日のお昼だった。
テレワークなので、早退させていただいてすぐにベッドに横になれたのは助かった。
出はじめたといったってそのときは37度ちょっとで、ハタチそこそこのころだったら、見なかったことにしてがんばっていたと思う。
すこし調子がわるいくらい、無理して乗り越えるのがえらいのだ。
だいたいおまえは根性がないのだ、そのていどの調子がわるいはわるいうちに入らんのだ。
と世の中がわたしを脅していると、わたしひとりで思いこんでいた。
自信がなくて、まわりから責められていると感じていて、とにかくなにかいい子らしきものにならないといけない、わたしはわるい子なので、と思っていた。
それが、仕事をつづけるうち、いろんな人と話をするうちに、本当にダメになる前に「しんどいです」といえるわたしえらい、に変わってきた。
仕事も、さきざきのスケジュールを考えて回しているつもり、1日ちょっと休んだってとりかえせるはず。
ので、今日はゆっくり堂々と眠らせてもらう。
すこし調子がわるいくらい、無理して乗り越えるのがえらいのだ。
だいたいおまえは根性がないのだ、そのていどの調子がわるいはわるいうちに入らんのだ。
そういうことをいう人が、そこそこいるのも事実だ。うちの会社はそんなことないけれど。
それがいま、世の中が大きくうごく中で、変わってきているといいなと思う。
いつだって心と体がなにより大事。
苦しいときには無理しないで、危ないこともしないで、また元気に会いましょう。
それがふつうになるといいなと思う。
考えているうちに眠っていた。
枕もとの時計をつかむ。13時47分。お腹空いた。
体温を測る。上がっても下がってもいなかった。
これは今夜くらいまでかかるかもしれない。
サイドテーブルに置いておいたぬるいスポーツドリンクを飲む。やっぱりお腹空いた。
ベッドから降りると、視界がぐらっと回った。
でもまあ歩けなくはないし、トイレいっとかないと眠れないし、なんといってもお腹空いた。
(麦ごはんと、納豆と、インスタントスープと、あとぶどう……)
壁に右肩を押しつけて、つたうようにゆっくりと、短い廊下を冷蔵庫めがけてすすむ。
・・・
体調をくずしても食欲の落ちないタイプです。
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まふゆさん
“まふゆさん”の中の人。
大阪オフィスの管理部門でこつこつ働きつつ、
ときどき社内ライター兼校閲ガールを務める。
本とお酒とNHK Eテレ「きょうの料理」が好き。